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GOLGOのひとりごと

トランプ・ゼレンスキー会談から学べること

2025.03.05

2025年2月28日に起こったこの事件は、世界の行く末に影響するとても重大な出来事だった。
大人も子供もこの映像をしっかりと見れば、たくさんのことを学べると思う。
最後にトランプが言った言葉「もういい。十分な映像が撮れただろう」。
皮肉めいた捨て台詞だったが、実際にとても貴重な映像だったと思う。
それはもう未来永劫語り継がれるくらいの価値がある映像だった。

ゼレンスキーへの同情の声があるのは理解できる。
二人がかりでひとりの相手をやり込めるのは卑怯だとか、強いアメリカが弱小国家ウクライナを見殺しにするのは残酷だとか。
ゼレンスキーの怒りも理解できる。
力による現状変更を国際社会が認めるとしたら、戦前の帝国主義に逆戻りじゃないか。
日本人にとっても決して他人事ではない。これを機に核武装すべきだという世論も沸き起こることだろう。
人の心、倫理観としてはトランプが悪役で、ゼレンスキーがベビーフェイスだ。
この対立は鎌倉時代の頼朝と義経みたいなもので、大衆の心は常に判官びいきである。
ただ、残念なことに頼朝と義経のケンカのシーンは映像に残されていない。
せいぜい歌舞伎で再現するくらい。
ところが今回は、まさにぶっつけ本番の真剣勝負をテレビカメラが世界に向けて配信してくれたのだ。
そして我々の目の前で、生のやり取りを見せつけてくれた。
映像の世紀も顔負けの歴史リアリティショーだ。
これからは小学校でもこの映像を歴史や道徳(授業は無くなったが)の教育に生かすことができる。

これまでの人類の歴史で勧善懲悪が達成されたことが一度でもあっただろうか?
近代以前はもちろんのこと、戦後の国際社会においても国連の理念とは裏腹に現実の社会を動かしてきたのは正義ではなく、損得勘定だった。
(だからうまくいかないのだ)
経済に善悪は無く、人は損得で動くというのは歴史が証明している事実だ。
おそらくこのようにトランプは考えている・・・ような気がする。

あなたがゼレンスキーだったら、あの場面でどういう態度を取りますか?

経済人としてはゼレンスキーのように悲劇のヒーローになってしまっては元も子もない。
そういう点ではつい最近、トランプと会談した石破総理は国内では服装がだらしないとかケチョンケチョンに言われているが、今回は上手にトランプをおだて上げて役目を果たしてきたらしい。おだてるといってもトランプもバカではないので、ちゃんと中身のあるおだて方をしなければ機嫌を取ることはできない。それはとても用意周到な準備と情報収集、周囲の優秀なブレインの手助けがあってのことだったろう。正論をまくしたててトランプを怒らせたゼレンスキーに比べれば、石破総理の方がずっと大人だった。
大人と言うのは自分の感情を制御してでも目的を達成する懐の深さを持つことなのだ。


懐の深さという観点で思い出すのは、宮尾登美子原作の東映映画「寒椿」だ。
去年亡くなった西田敏行が演じた女衒の役がまさにそれで、権謀術数渦巻く政治とやくざの世界で必死に耐えながらヒロインを守る姿には心打たれるものがあった。

プーチンもヤクザもトランプも、結局は経済人なのだ。
彼らを正義の論理で説得することは得策ではない。
すしざんまいの社長がソマリアの海賊に漁師をやらせたように、平和のためには金儲けが必要なのだ。
というわけで、核武装するよりMGやりましょう。

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