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GOLGOのひとりごと

トランプ時代とMG

2025.02.28

1月にトランプ大統領が就任してから一か月が経ち、徐々に方向性が見えてきたような気がします。株価などを見ていると期待よりも不安が上回っているようです。
また、ドイツでもリベラル与党が選挙に負けて極右政党が躍進したというニュースがありました。

これから何が起こるかまでは、一介の社労士が予測できることではありませんが、長年MGで見てきた市場の動向という観点では、はっきりと見えることがあります。

それは、X理論の世の中になるだろうということです。
MGでも「自分だけ儲けたい」という人が安売りを始めると市場が荒れ、みんなが同じように安売りをする流れになり、最後には全員が赤字になって倒産するといった展開になることがあります。

期数を積んだ経験者が多く参加しているMGでは、自然とそうならないように市場がY理論で形成され、乱暴な安売りを避けて、みんながそこそこ儲かるようになっていきます。

トランプが安売りをするという意味ではありません。もう少し広い意味でのX理論、それは自国ファーストという考え方にあります。
X理論=自分だけ
Y理論=お互いに
後ろに付けるのはMGだったら「儲ける」、国家であれば「繁栄する」。
MGをやっていると分かりますが、Y理論は直接対決ではX理論に勝てません。
市場ではY理論はX理論に駆逐されやすいのです。特に短期的には。

そうなっていくと、それまでY理論だったプレイヤーも、X理論に寝返った方が得をするという状況が生まれます。

そういうMGをやったことがある人は知っていると思いますが、実に殺伐とした気分になります。
(ゲームとしては、その状況をいかに変えていくかという所に醍醐味があるのですが)

X理論が世界を席巻する時代は嫌な時代です。
性悪説なので、人が人を信じず、裏切った者が得をするという世の中になります。
人々が助け合うことも少なくなっていくでしょう。
強いものが奪い、弱いものは虐げられます。
実際、プーチンとトランプが大国の都合のいいようにウクライナ戦争を終わらせる話合いをしているようです。ドイツとソビエトに滅ぼされたポーランドを思い出します。

トランプが関税をかけたり、ドイツがEUを離脱したりするのは、実に自国ファーストらしい政策です。
MGの市場でもそうなのですが、X理論の流れは一度生まれると簡単には逆流させられません。むしろより一層強化される方向へ進みやすいです。

トランプと仲の良いイーロン・マスクがツイッターを買収してXと改名しましたが、これは正に象徴的な出来事です。彼がX理論を自認してそうしたかどうかは知りませんが、SNSこそは世の中をX理論に染め上げた最大の要因だからです。

1995年頃、インターネットの黎明期を私は覚えていますが、それまでに無かったn×nのコミュニケーションの可能性にとても期待を感じたものでした。
ところが、今のところネットを通じた人々のコミュニケーションはユートピアではなくディストピアを生み出しつつあります。
SNSを通じて人々は友愛を育むことよりも、他人を妬み蹴落とすキャンセルカルチャーを育んでしまいました。

一人一人の人間が邪悪なことを望んでいるわけではないのですが、SNSを通して人々の感情が刺激し合うと、あたかも合成の誤謬のように人間の嫌な側面が残ってしまいます。
つまり、問題はコミュニケーションツールにあるということです。
MGもひとつのコミュニケーションツールです。
MGは経営を学ぶことを目的として開発されましたが、実はこっそりと人間を学ぶことができるという副作用も入っているのです。
これからの時代を良くするために、MGを続けています。

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