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GOLGOのひとりごと

モレなく、ダブリなく

2012.11.15

先日、グロービス経営大学院というところで、セミナーを受けてきました。

お題は「クリティカルシンキング」。略してクリシンというらしいです。

「論理を構造化」して「価値あるメッセージ」を導き出すというと何やら難しく聞こえますが、今回実際にやってみたのは、簡単に言えば「モレなく、ダブリなく」ということです。このような状態のことをMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)といいます。

つまり、物事を考えたり、議論したりする時に、物事の捉え方にモレやダブリが無いかを確認しながら進めていくようにすると、うまく本質に辿り着ける可能性が高まるということです。

例えば、
成人女性をOLと主婦に分けた場合、学生、フリーターなどは含まれないので、モレがある。
成人女性を主婦、OL、学生に分けた場合、主婦かつ学生、OLかつ学生というダブりが含まれる。
成人女性を20代、30代、40代、50代、60代以上、のように分けると、もれなくダブリがない。

ビジネスマンの仕事の大半は、
「情報の伝達」と「情報の分析」に集約されます。
これには論理力と分析力が必要です。
ここで、論理的思考力=クリシンが役に立つのです。

セミナーでは様々なビジネスシーンを想定しながら例題について実際にグループ内で議論し、意見を出し合いました。例えば、「電話での問い合わせが多いために対応に手間取ってしまい、業務効率が落ち、顧客の信用も低下してしまっている」などというお題について、原因の切り分けや問題の本質を探ってゆきます。
この時に、ロジックツリーといって全体を部分の集合に分けていくと物事が捉えやすくなります。
このロジックツリーを作る時に、分け方がMECEかどうか?を意識しながら考えることが必要です。

このような感じで、クリティカルシンキングとは、
・本質的な問題は何か?
・問題を分解するとどうなるか?
・どのような枠組み(論点)で考えるか?
といった本質に迫るためのいくつかの視点を持ちながら、物事を「考えるための考え方」のこと、ひいてはその「考え方」ができるようになるためのトレーニングの場だそうです。

何でもそうですが、「わかる」と「できる」は違います。
ましてや、本を読んだだけで「わかったつもり」になっているだけだったり、さらには本を買っただけで満足して「いつかそのうち読もう」で終わってしまう人とは、結果は自ずと違ってくる・・・ということで、確かに勉強しなくちゃいかんなぁ、という気持になりました。

 

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