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GOLGOのひとりごと

M型職種とQ型職種

2024.02.20

派遣業の調査対応をしていて、同一労働同一賃金の労使協定のことで、比較対象の統計賃金を0年とする場合の根拠は何かと問われて考えたのがこの二つでした。

M型職種とは、その人の能力が仕事の価値の創出に大きく影響する職種のこと。たとえば、社会保険労務士がそうです。
経験豊富で良いアドバイスをしてくれる社会保険労務士がひとりいるのと、試験に受かったばっかりの社会保険労務士が10人いるのと、どちらが価値を生んでくれるかを比較すると、頭数より能力が大事だということは誰にでもわかると思います。

一方、飲食店のウェイターはどうでしょうか?
お客さんが100人押しかけている時に、この道10年のベテランのウェイターがひとりいるのと、今日初めてというウェイターが10人いるのと、どちらがお客様をより満足させられるでしょうか?
居酒屋で料理が出てこない時、自分で代わりに運ぼうかと思ったことはありませんか?
ウェイターは間違いなくQ型職種です。脳力よりも頭数が大事な仕事。Q型職種では10年選手も新人も、ひとりが生み出す価値は大して変わらないため、給与もそんなに変わりません。
つまり昇給もあまり期待できないということです。

M型職種では大いに昇給が期待できます。


冒頭の、派遣業の話で言えば、比較賃金を経験0年とする職種はQ型職種になります。
社労士事務所に事務員を派遣する場合に経験ゼロの人が来ても足手まといになるだけですから、M型職種での比較賃金は経験3年といった具合になるのでしょう。

ちなみにMQ会計をご存じない方のために説明すると、Mはマージン、Qは数量を指します。
これらの積(M*Q)が生産価値になります。

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