インボイス
対応済
毎月の給与計算、本当に大変ですよね?
MG(マネジメントゲーム)セミナー

GOLGOのひとりごと

退職金を減額したい

2018.04.23

人間関係が悪化した結果退職した社員に対して、退職金を減額したい、あるいは支払いたくないという心情は理解できなくもありませんが、法律的には簡単に減額できる訳ではありません。

退職金制度があるにも関わらず、会社が退職金の不支給や減額を行おうというのであれば、予め「不支給条項」や「減額条項」、つまり●●の時には不支給(減額)とするというルールを退職金規定に定めておく必要があります。

 

簡単に減額してはいけないのは、退職金が「賃金の後払い的な性質」を持っているからです。つまり、長く勤めてもらうことを奨励するために、社員に払うお金の一部をプールしておいて、長く勤めたことと引き換えに退職時に渡すという性格があるため、簡単に減額をすることを許さないという訳です。

 

ただし、減額が許されない「退職金」は、「退職金規程において制度化されている退職金」のことです。退職金規程がなく、状況によってその都度支払うものは、「恩恵的な給付」という性格が強いでしょう。。

 

退職金減額の根拠として正しいかどうかの例は以下の通りです。

 

・円満退職でないときは不支給とする

→恣意的に取り扱いできるので認められないでしょう。

 

・懲戒解雇された従業員には不支給とする

→合理的で認められやすいでしょう。ただし、懲戒解雇が認められるのは余程の悪事を働いた時に限られるので、一般的な解雇では認められにくいと考えてください。

 

・懲戒を受けた従業員には減額をする

→程度問題ですが、全く不可能という訳ではありません。就業規則の懲戒規程にしっかり根拠を書いておくと良いでしょう。

お問い合わせフォーム
お気軽にご相談ください
MG(マネジメントゲーム)セミナー

「GOLGOのひとりごと」カテゴリ一覧

会社を守る!・リスク管理

マネジメントゲーム

給与計算・賃金の取り扱い

就業規則

制度を上手に活用

休日・休憩・休暇

雇用の入り口と出口

社会保険料・コスト削減!

制度の見通し・世の中の動き

法律守ってますか?

その他雑感