GOLGOのひとりごと

簿記3級を試験勉強一日でクリアする方法

2019.03.05

別に自慢話がしたいわけじゃない。

受かったのはたかが3級だし(でも、実際にやってみると簡単ではなかった)。

ただ、この経験から気づいたことをシェアしたいと思ったから。

知立駅前の古ぼけたビルにある某専門学校の門を叩いたのは3カ月前。商業高校の学生がやっている勉強を自分もやってみようと思った。

簿記の授業は面白かった。いや、正確に言えば授業が面白かったというよりも、簿記そのものが面白かった。商売のお金の流れを、仕組みに従って処理していくと利益と資産が計算できる。その仕組みそのものの数字の美しさを感じることができるのが簿記だ。

田舎の寂れた専門学校だったので、生徒は多い時でも3人。先生と私のマンツーマンの時も何回かあった。15回の授業だが、MG1回分程度の金額で受講できる。

授業の中で少しでも引っかかる時はその場ですぐ質問した。試験の合格が目的ではなく、純粋に簿記を理解することを目的としていたので、丸暗記を一切拒否して論理的にすべての内容を理解しようとした。

MGで決算書の全体像はつかんでいたが、複式簿記の仕組みに慣れる必要があった。
他の受講者と比べるとMGの素地の優位性は抜群で、地球儀を見たことが無い人が地理を勉強するのと、地球全体を知っていてしかもそこを実際に歩いた経験もある自分とでは理解のスピードは比べ物にならない。

だから、授業の理解度は100%だったと思う。

でも、分かるとできるとの間には意外と大きな差がある。授業を理解できたからといって、試験をパスできるとは限らない。

予備校側もそれは分かっているから、通常の授業カリキュラムの後で1カ月間の答案練習カリキュラムを用意していた。

私はさすがにそこまではお付き合いするつもりもなく、受からなければまた次に受ければいいと考えていた。

ただし合格するためには、試験前には最低でも何回分かの過去問にしっかり取り組み、問題への対応力を磨いておく必要があると感じていた。

ところが、仕事やプライベートで様々なトラブルやビジネスチャンスがあって、試験の直前までほとんどまとまった時間を確保できなかった。

【試験前日に考えたこと】
当初考えていた分の5分の1程度の時間(約1日)しか確保できないことになってしまった。
簿記3級は自分の本業(社労士)とは関係なく、教養の一環としてやり始めたことだった。だから、こうなってしまったことは悔やまなかった。仕事をおろそかにしてまで簿記の勉強の時間を作るわけにはいかなかった。

でも、明日は試験だ。合格するには70点以上必要だ。
授業は理解していたので、ちゃんと試験勉強をすれば合格できる自信はあった。でも、その試験勉強が全然できていない。正直、苦しい状況だった。

こういう時に、どういう時間の使い方をするかは人それぞれだと思う。
・すぐに問題に取り掛かり、限られた時間のうちできるだけ多くの時間を勉強に充てる。
・勉強に取り掛かる前に、限られた時間のベストな使い方を考える。

時間がないという焦りはあったが、私はすでに半分諦めていたので、開き直って後者のやり方で行くことにした。普通は前者のやり方の方がたくさん勉強ができると思われるが、私は過去に似たような状況になった時にそのやり方でうまくいったことがなかった気がしたのだ。勉強の量より質を重視した。

だから、時間がない時こそ落ち着こうと思った。

そして、その日一日を考えた時に、量的には大した勉強はできないと悟った。

それでも受ける以上は、ギリギリまで可能性に掛けたいと思った。

結局、やれたのはたった一回分の過去問だけだった。しかも、解けない問題も所々あった。

試験の直前なのに、問題を解いていて間違えたり分からなかったりすると本当に焦る。

しまった、また間違えてしまった・・・明日の午前中には試験だというのに。

私はこの焦りこそが最大の敵だと思う。

MGの決算をできなかった初心者の頃は、常に焦っていた。人間は焦るとミスをする。

試験の前日、過去問を解きながら、どうすれば焦らないでいられるかを考えた。

もちろん、王道はたくさん勉強して準備することだ。

でも、今の自分にはその時間はない。

その中でできることはないか?

12年前に受けた社労士試験を思い出す。

まず、大事なのは時間配分だ。

簿記3級は全部で5問出る。時間は2時間。

第1問が仕訳の問題(20点)

第2問が10点

第3問が試算表の作成30点。

第4問が10点

第5問が決算の問題30点。

第3問と第5問は絶対に落とせない。そして第1問は仕訳なので比較的簡単だ。

第2問と第4問は10点しか配点されてない割に、過去問では結構難しい問題が出ていて、苦戦した。

簡単な問題も難問も 1点は1点。満点を取ろうとするなら難問を解かなければならないが、70点で合格できるのだから難問に引っかかって時間配分をミスしたら終わりだ。

限られた時間は試算表の作成と決算の問題に充てて勉強した。量的には不足だが、前日に集中してやったことで、頭は少し慣れたと思った。

【当日】

試験会場へは早めに向かった。とにかく焦る要素を作りたくないから。

試験会場へは勉強のネタは一切持って行かなかった。早めに着いて時間があるからといって、そこで勉強したりしたら解けない問題に出くわして余計に焦ることになるからだ。

一発勝負の集中力に賭けることにした。

シャープペンはMGでいつも使っている9ミリのものを2本用意していった。これで故障しても焦らずに済む。

自動販売機でコーヒーを買って体調を整えて待つ。

幸い席は一番後ろだった。自分の後ろに人が居ない方が落ち着くのでラッキーだ。

試験開始。

第1問は難しくなかった。これで20点確保。

第2問は総勘定元帳の穴埋め問題。面倒臭そうだったのでとりあえずパス。

第3問の試算表に取り掛かる。途中まで合計試算表と残高試算表を間違えていたが、途中で気づいてなんとかこなす。パーフェクトではないが、ほぼできた。

第4問は商品有高帳の問題。試験勉強でやってない分野だ。当然パス。

第5問の決算の問題。残り1時間を切った。順調に解いていったが、最後の借方貸方が一致しない。

この時点で残り10分。とりあえず第2問と第4問の中で取れるところだけでも拾う作戦に切り替える。

第3問と第5問がパーフェクトなら、第1問と合わせて80点で合格だが、借方貸方が一致しないということはどこかで間違っているということ。その分を第2問と第4問の部分点で補わなければならない。

時間いっぱいまで頭をフル回転させて解ける部分を取りに行った。

勉強不足な状態ではあったが、取れる所を最大限狙うことはできたと思った。善戦した感があった。

一週間後、電話で合否を問い合わせると、78点で合格とのことだった。

 

受講開始から試験まで約3カ月、振り返ってみて思うのは、

・基礎の理解は一番重要(初めて見る問題でもある程度点が拾えたのは基礎があったからだと思う)

・集中できない状況で無理をして勉強するよりも、集中できる状況を作ることに努力した方が良い

・準備に時間が確保できない時でも、過去の似たような経験を元にベストな対応の仕方を考えることができる(社労士試験の経験が生きた)

・勉強そのものよりも、勉強のやり方を考えることに頭を使うことが大事

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