GOLGOのひとりごと

心をコントロールする方法(書籍の紹介「やってのける」)

2013.10.27

常識だと思われている嘘「意思が弱い人間は高い目標を達成できない」
非常識な真実「無意識の力は意思よりもずっと大きい。そして無意識を動かすにはコツがある(そのコツを知れば目標を達成する確率を上げることができる)」

『やってのける』(ハイディ・グラント・ハルバーソン著 大和書房)という本を読みました。
つい最近出た本ですし、著者も日本ではさほど有名ではありません。
でも、その中身は非常に価値があります。
どんなことが書いてあるかというと、人の心の性質についてです。

例えば、禁煙やダイエットなど、それを成し遂げたいと望んでいるのになかなか実行できないことが私たちにはたくさんあります。
でも、誰にもできないわけではありません。困難な目標でも、達成してしまう人はたくさんいます。
それでは、困難な目標を達成するためのコツとは何でしょうか?

これらの目標が困難な理由のひとつは、「思っていても(それだけでは)できない」というところにあります。
もうひとつは、「多くの人は自分の意志力を過信している」という点です。

例えば家族で食事に出かける時に、食べ放題のビュッフェを選ぶか?高級レストランを選ぶか?
自分の意志力を過信している人は、食べ放題のビュッフェを選んでも意思の力で我慢できると考えます。
でも、そうでない人は敢えて高級レストランを選びます。


実は人間の行動は意識の力(痩せたい!)よりも、無意識の力(腹減った!!)の影響を受けやすくなっていて、食べ放題のビュッフェを選んでいると最初の何回かは意思の力で我慢できても、一度タガが外れるともうおしまいです。
一方、高級レストランを選んでおけば、「お金がもったいない!」という思いが意識の力(痩せたい!)に加勢してくれて、無意識の力(腹減った!!)に勝つ可能性を高めてくれるのです。

高級レストランを選ぶ時に使う意識の力の方が、食べ放題のビュッフェで食べるのを我慢する時に使う意識の力よりも小さいのであれば、高級レストランを選ぶことはダイエットという目標を達成するのに有効な手段であると言えます。

このように、意識の力にできるだけ頼らず、もしくは意識の力をできるだけ節約して行動をコントロールすることが、自分の心をコントロールする上で有効なやり方だということが分かります。
意識-無意識の問題だけでなく、ありとあらゆる「人間の心の性質」について様々な実験を通して得られたデータを元に理論構築する学問のことを社会心理学と言います。
この本の著者は社会心理学の中のモチベーションと目標達成の第一人者だそうです。

人間の心というものは非常に複雑です。「人間の心」が思うとおりに操れれば、世の中の問題のほとんどは解決できてしまうことでしょう。
社会心理学とは、人間の心というある種の聖域を、理論構築によって解き明かしてしまう恐ろしい学問とも言えます。神秘があるが故に感動があったりするのですが。

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