GOLGOのひとりごと

経営者らしいものの考え方【逆選択】

2015.07.25

品質の良い商品と品質の悪い商品とが混在している市場において、情報の非対称性が存在すると、いずれは品質の悪い商品だけが市場に残ることとなる。


情報の非対称性が存在する(売り手と買い手が保持している情報量に格差がある)状況において発生する市場の失敗のひとつです。

有名な例は中古車市場です。

売り手は良質な中古車と粗悪な中古車を見分けることができ、買い手は走行距離や初年度登録などの客観的なデータは得られますが、その車に本当に事故歴が無いかどうかは分かりません。
そうなると、買い手は高い中古車を買って程度の悪い車を掴まされるくらいなら、安かろう悪かろうの中古車を買った方がマシだと考えるようになります。
そうなると、市場では安くて悪い中古車しか売れなくなり、良質な中古車が流通しなくなってしまい、良質な中古車を買いたい人は我慢して割高な新車を買うことになります。

こうしたことを防ぐために、車検証の偽造が罪になるような法律が有ったり、新車を扱うディーラーがそのブランドを生かして中古車を販売したりしています。
車よりも高額な不動産では、不動産鑑定士という国家資格者がいて、公正な鑑定を行う仕組みがあります。

自社製品が逆選択の被害に遭わないようにするためには、情報の非対称性を解決する工夫が必要です。
例えば農作物の風評被害を避けたければ、実際の品質をできる限りオープンにして、買い手側に情報の信頼性を高めることが必要です。お米のセシウム検査なども、サイトに「検査済み」と表示するだけでなく、実際に検査機器を用いて検査している動画を載せるなどの工夫をすることで、偽装の疑いを持ちにくくなります。

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