GOLGOのひとりごと

「未来の働き方を考えよう(ちきりん著)」

2013.08.16

  「未来の働き方を考えよう(ちきりん著)」を読んだ。

ちきりんの言う未来の働き方のポイントは世の中が変化することを前提としてキャリアを考えるところにある。

人間は常に今という時間を生きているので、時間の経過とともに世の中の状況が変化していくということをつい忘れがちだ。

 

変化の少ない時代であれば、人生戦略も単純である。たとえば、なるべく大きな会社に入り、なるべく長く勤め、安定した老後を送る・・・。

ところが、大きな会社に入ったはずなのに、10年後にはその会社はグローバル競争に負けて、リストラされてしまった・・・、こんなことが当たり前に起こるのが変化の多い現代だ。

 

変化を前提にしてキャリアを考えるのであれば、ひとつの会社に定年まで働き続けるというのが望めないのだから、一定の時期までは経験やスキルを身に付けるためにその会社で働くが、時期が来れば独立するなり、別の会社に移るなりして、自分の食い扶持を稼ぐことになる。

スキルも人脈も、社内でしか通用しないようなものは無意味で、常に世の中で自分がどう役立てるか?を意識して自分を磨いていなかくてはならなくなる。

 

ちきりんはこのあたりのことを「市場感覚」と言っている。発展途上国で交差点で止まった車に新聞や果物を売りに来る子供なんかは良い例だ。彼らは何をいくらで売ればいいかを体験的によく知っているが、公務員を定年退職した人がそういう感覚を持つのは難しいだろう。

ちきりんはさらに職業選択を2回する前提でキャリアを考えることを提案している。

 

定年が70歳に延び、50年も働かなくてはならない人生で、しかも変化の多い時代に、ロクな職業経験もない若者がベストな会社を選び採用される可能性などほとんどない。

学卒の就活なんてものは、社会人としての経験と基礎的なビジネススキルを身に付けるための腰掛けと割り切ってどこかに入り、そこで働きながら第2のキャリアを構想していくのが現実的だ。

第2のキャリアは経験値が増している分だけ、第1のキャリアより成功する確率は高くなる。ここでいう成功とは、より私らしい、幸せな働き方という意味だ。

 

私は実は学生の頃、小説家志望だったのだが、その理由のひとつには、自分の時間を自由に使えるということがあった。

残念ながらその夢は叶わなかったが、現在の私は小説家とは別の形(社会保険労務士)で時間的な自由を手に入れることができていると思う。そういう点では私の第2のキャリアは一定の成功と言えるかもしれない。

 

ちきりん曰く、変化の時代を乗り切るために、ストック型からフロー型へ考え方を変えることも大事らしい。

お金を例にすると分かりやすい。

例えば老後の生活について、貯金を切り崩しながら生活費を賄っていく人はストック型。貯金は無いけど、手に職を持っていてそこから一定の収入を得て暮らしていく人がフロー型。

自分が80年生きるか100年生きるか分からない前提で幸せなのは果たしてどちらか?

これは間違いなくフロー型だ。

いつか貯金が底をつくのではないかとドキドキしながら切り詰めた生活をするのが幸せなわけがない。そのくせ、そうして必死に残した貯金は死んでしまえばもう使えない。

 

私は不動産を所有していないが、変化を前提に考えると35年もローンを払いながらひとつの不動産を持つというのはなかなかリスキーだ。

もちろん住宅ローン減税なども考慮に入れなければならないが、本当に大きな家が必要な期間は子供が13歳~18歳くらいの間だけだ。

私は持論として男の子はさっさと自立するに限ると思っているので、東京でも海外でも行ってもらって構わない。

女の子も早期に結婚できるとは限らないが、いずれにしてもあまり居心地のいい家を用意しないことで、自立するように仕向けようと思っている。

今回私は知立の自宅兼事務所の定期借家契約を更新してもらえず、別の賃貸物件を探すハメになった。

最初はえらいことになったと若干慌てたが、変化を前提に考えていれば割と平気だ。むしろ新しい物件やお得な物件と巡り合うチャンスかもしれない。新たな人との出会いもあろう。

子供たちも今のうちからフロー型の考え方を身に付けさせておけば、将来変化に強い人間になるだろう。

ひとつところで育つよりも、引っ越ししながら多様な地域での生活を経験させた方が視野も広くなる。

転校を経験することで、見知らぬ土地で新たな友達を作る方法を身に付ければ、それだけ怖いものが無くなることだろう。

不運な出来事が人を鍛えてくれる。そう思えばリスクもチャンスに思えてくる。

 

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