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MGコラム

講師をやるつもりは更々なかったが・・・

2012.09.15

私がMGを始めた理由は経営者の気持ちが分かる社労士になるためだった。
まさか落ちこぼれだった私が人様にMGを教えるようになるなんて、始めた当初は考えもしなかった。
だが、今考えるといろんなきっかけがあったと思う。

ひとつは西先生にシニアコースに誘われたこと。あれはたしか2011年4月に愛環MGに二回目の参加をした時だったと思う。2009年の9月に初めて愛環MGに参加して以来だったので、果たして西先生は私のことを覚えていらっしゃるだろうかと思っていたが、先生はよく覚えておられて「ゴルゴ君」と声をかけて頂けた。そればかりか「ゴルゴ君のように熱心な人はシニアコースに来るといいね」と言われたのだ。
「シニアコース?」と私はきょとんとしていたら、近くに座っていたベテランの人(ワンちゃんと呼ばれていた)が「シニアに誘われるなんてすごいねー。ぜひ行ってみるといいよ!」と声をかけてくれた。
その後、何人かの人にMGシニアコースのことを聞いて回ったところ、どうやら普段こうして受けているMGはジュニアコースというのが正式名称であって、MGシニアコースはインストラクターを養成する研修らしかった。受講料は10万円近くかかる! 場所は三浦海岸。行くもんか!その手には乗らないぞ! その時はそう思った。

2011年はJCも卒業し、ようやく時間が作れるようになったため、月に一度くらいの割合でMGに参加するようになった。行くたびに新しい気づきがあったり、色々な面白い人々と出会ったりして、MGから帰ってくるとまた参加してみたいと思うようになり、ネットを検索したり、西先生が配られるチラシを見たりして近くのエリアでの2日間MGを探すようになった。そしてその中にシニアコースのことが載っていた。

シニアコースはどうやら8月に2泊3日で開催されるらしい。でも、受講料はジュニアコースの3倍以上かかる。どうしよう?
以前の私だったら、そんな大金を半分楽しみのために参加している研修に費やすなんて狂気の沙汰としか思えなかっただろう。考えればわかることだが、MGインストラクターの免許なんて社労士資格と同じかそれ以下で、取ったところで集客できなければ1円にもならないのだ。だから普通に考えるなら、そんな当てにならない投資はパスして、本業の社労士だけやってた方が安全なのだ。ところが、行く先々のMGで出会う人出会う人(シニアに行ったことのある人)誰に聞いても行った方がいいと勧められる。そうなるとさすがにこれは何かあるんじゃないかという気になってくる。しかも8月は他に行きたいMGもなく、お金も少しずつ稼げるようになってきていたから出せないわけではない。

とうとう私は悩んだ末にシニアコースに行ってみることにした。それは直観の囁きがあった。
初MGの時のことが気にかかっていた。あの時もMGに行くか行かないか迷った末に行ってみて、そのおかげで色々なことと出会えた。もう一度人生があったとして、MGをやる人生とMGをやらない人生とがあるとしたらどっちを選ぶか? それはどう考えたってMGをやる人生の方がいい。その頃はまだゲームが面白くて仕方ない時期ではあったが、MG研修がそれだけの研修ではないことも十分に分かっていた。MGはそれなりに時間とお金を費やすが、経営者としての考え方、そして人として人生を生きる上での考え方を、自ずから気づく過程を通じて鍛えられる。そんな研修はどこを探しても他にない。
だったらシニアコースも行ってみるしかないんじゃないか。やって後悔する可能性とやらずに後悔する可能性とを比べた時、明らかにやらずに後悔する時の後悔の大きさの方が大きいと思った。
私はMGという成功体験のせいで、知らず知らずのうちに積極的な人生という大海原に漕ぎだしてしまっていたのだ。興味を持ったことは、まずやってみなければ気が済まない、そういう考え方が身についてしまっていた。

結局、シニアコースではいろいろなことがあった。それについてはいつか書こうと思うが、行ってみて良かったと思っているのは間違いない。「楽しかった」「勉強になった」などという軽い体験ではなかった。自分にとっての強烈な気づきをガツン!と食らわされた感じだった。

何はともあれシニアが終わり、その半年後の2012年の2月にはインストの免許証が交付された(シニアコースを受講してもすぐに免許証はもらえないのだ。その人ごとにMGをあと何期受けなさいという課題が与えられ、それをクリアするまでは仮免許ということになる)。だが私は免許証をせっかく貰っても、それを生かすべきか迷っていた。
免許証を貰ったからといって、参加者を集客できなければそれを使う機会は無い。私ごときが声を掛けて回ったとして、一体どれだけの人が集まってくれるだろうか? それが一番大きな不安だった。
また、仮に何人か集まってくれたとして、これまで一度もインストを経験したことが無い私が、責任持って最後まで研修を行うことができるだろうか? 特に採点は一度もやったことがない。採点でミスを見逃したら後で大変なことになってしまうのではないか?

免許証を頂いた愛環MGの帰り道、先輩のインストラクターの方に「一度インストのお手伝いをさせてもらえませんか?」と聞いてみた。その時、その方は「自分でやってみればいいじゃありませんか?」と取り合われなかった。私は一度も採点をしたことがなく、その部分だけでも事前に経験しておきたいと思っていたのだが、なぜか体よく突き放されてしまった。今ではその真意が分かる。インストをやる時、決算の採点というのは仕組みが複雑で方法論が分かりにくいところがある。だから不安になりがちなのだが、実際にやってみるとその考えはポイントがズレていることがすぐわかった。インストとしてのすべての仕事の中で最も難しく、かつ重要なのは集客なのだ。集客と向かい合わずに採点だけできたとしても、そんなものは本質を伴わない見掛け倒しの張りぼてにすぎない。むしろ採点なんか完璧である必要は無いのだ。間違いを見逃したとしても、それで研修が台無しになることはまずない。その時の私は、そこまでのことは到底分からなかったので、疑問を感じつつも、断られたという現実だけは受け止めざるを得ず、言われた通り、自分で人を集めて開催してみるしかないという気になった。

この他にも私の背中を押してくれた人はいた。
私がFacebookをやり始めたのは2011年からだったが、ちょうどそのころFacebook上でお友達になった税理士法人の所長さんがおられた。その方は一代で地元エリアで最大規模の税理士法人を作り上げた大先生だったが、数年前にガンを発症し、生死の境を彷徨った後、一念発起してマラソンに目覚め、歩くこともできない状態からホノルルマラソンを完走するまで回復された驚異の人だった。
たまたま私がMGのことをFacebookにアップしたら、その方からコメントを頂いた。なんとその方もMG経験者で、MG盤も所有しておられ、地元知立でMGを開催するならMG盤を使わせて頂けるというありがたいお話だった。スマッシュ経営の森久士先生には今でも感謝してやまない。

私自身はMGを開催しようと思って始めたわけではなかったのに、なぜか周りからそのように仕向けられているかのように感じていた。まるで目に見えない運命の糸に操られていたかのようだった。引っ込みが付かなくなっていた。

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