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MGコラム

MGの収穫②「Y理論」

2013.05.08

MGをやっていて、学んだことのひとつに「Y理論」というのがあります。

これはX理論-Y理論といって、性善説、性悪説と良く似ています。
1950年代にアメリカの心理・経営学者ダグラス・マクレガーによって提唱された人間観・動機づけにかかわる2つの対立的な理論です。

「人間は生来怠け者で、強制されたり命令されなければ仕事をしない」とするX理論と、
「人は生まれながらに仕事が嫌いということはなく、条件次第で責任を受け入れ、自ら進んで責任を取ろうとする」というY理論。

X理論は、マズローの欲求5段階説における低次欲求(生理的欲求や安全の欲求)を比較的多く持つ人間の行動モデルで、命令や強制で管理し、目標が達成出来なければ処罰するといった「アメとムチ」によるマネジメント手法を取ることになります。


Y理論は、マズローの欲求5段階説における高次欲求(社会的欲求や自我・自己実現欲求)を持つ人間の行動モデルです。ここでは当人が納得できる目標と責任を自覚させることで、人を動機づけていくマネジメント手法が有効です。


どうですか?Y理論の方が大人な感じがしますよね?
当然のことながら、Y理論の方が高次元の欲求を満たすことになるので、Y理論のパワーはX理論の比ではありません。
ただし、人は低次元の欲求が満たされないうちはY理論ではなくX理論で行動してしまいがちなので、会社をY理論で引っ張っていこうとするのであれば、従業員満足は欠かせません。
会社が従業員に対して、きちんとやるべきことをやれているかどうか?
これは決して高い給与を払うということばかりではありません。
守るべき法律を守ること。
1分たりともサービス残業はさせないこと。
社会保険や労災保険をきちんと掛けてあげること。

現代の日本では、社会の生活水準が上昇し、生理的欲求や安全欲求などの低次欲求が比較的満たされているため、X理論による「アメとムチ」などでは人にやる気を出させることはなかなかできません。
それよりも、労使ともども「価値ある人生を送るために一緒にがんばろう」と励まし合うY理論でしか、人を動機づけることはできない、もはやY理論の時代なのです。

そして、MGに参加している人や企業は驚くほどにY理論が浸透しています。
「明元素」-明るく元気で素直な、前向き人間しかMGに参加してこないのはとても不思議なことです。

ところで、いろいろな方がMGの中で目標として掲げておられるのが「リスクを引いても笑顔」です。
これもY理論と相通ずる考え方で、ビジネスをやっていればいい時も悪い時もあり、幸運が一生続く人なんていません。
そこで結局差が出るのはどんな部分かというと、いつも前向きでいられたかどうか?
MGをやっていてリスクカードで「得意先倒産」などを引いてしまうと、どうしてもがっかり肩を落としてしまいがちですが、嘆いても何の解決にもなりません。
それよりも、最初からリスクカードを引く覚悟で心を持って、実際に引いたときには「ああ、やっぱり来たか」と平常心、笑顔でその時できることをやり続けていけば、不運がずっと続くわけではないのですから、会社は持ち直すことができるはずです。
経営者の成功と失敗を分けるのは、案外そんな「心の持ち様」なのかもしれません。

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