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古河MGで2年ぶりに表彰状

2023.10.26

古河MGで2年ぶりに最優秀経営者賞を頂きました。

今回のテーマは「流れ」。
35行の西研ルールで勝つ方法は何かを考えた末にたどり着いた答えがそれでした。
人間はリスクには勝てません。でも、流れに乗ることはできるのではないか。
運とどう向き合うか? そんなことを考えながらやってみた結果の最優秀経営者賞でした。

麻雀プロの櫻井章一は運には天運と地運があると言っています。
天運とは天から授かった運。自分ではどうしようもない運のことで、一般的に運と言えばこれを指すと思います。
地運とは、自分で育てた運。苦しい時を耐え忍んで、流れが良くなる時を待つことが大事だったりします。
私の解釈では、流れに乗るというのは地運を育てることとイコールだと思っています。

今回のMGではその流れがとても感じられた気がしました。
もちろんこれはオカルトであって、何ら科学的な根拠のある話ではありません。
ただ、経営においても運の影響からは逃れられません。運に左右されない人などこの世にはいないのですから。

まずは2期。2巡目でいきなり盗難を引き、その後は安い材料が買えない流れが続いて結果、チップを買い続けて5個しか売れずに終わってしまいました。PQ157でG卓行きです。
しかもゲーム終盤では、在庫は仕掛品3個だけになり、調子のよいプレイヤーが残り数行となる中で、現金は88円ちょうどしかなく、順番が回ってきてもDo Nothingするしかないという状況でした。これでリスクを引いていたら確実に期末は短借になるところでした。
天運的には非常に厳しいスタートでした。
ただ、その中で考えたのは、悪あがきをせずにじっと耐えるということでした。
天運がない状況で無理をしてしまうと地運にも見放されてどうしようもなくなります。
自分に与えられた運命を受け入れて、その中でできることをやろうと考えて青3枚、黄色1枚の次繰りをしました。

3期G卓はメンツがガラリと変わります。
なんと広島の井辻さんと山形の宇野さんというレジェンドお二人とご一緒させて頂きました。
他は100期を迎えた税理士の谷口さんと中江さんという元気いっぱいの初心者。
これだけのメンバーが揃っていると、さすがにG卓とはいえシニアルールになるのではないかとヒソヒソ話していたのですが、成績表を見るとなぜかG卓の上に一本線が引いてありました。
これはどうやらここから下はジュニアという意味なんじゃないかということで、敢えて西先生には確認せずにジュニアで開始となりました。

西先生に確認すれば、おそらくシニアと言われていたと思うのですが、レジェンドの皆さんの手前、私ごとき若輩者が出しゃばるわけにもいきません(笑)。
案の定、中休みに西先生が気付かれたのですが後の祭りです。

ゲームの方は初心者の中江さんが青チップを5枚買って入札で売りまくり、釣られて私も行数を追いかけて黒字になりました。
ここでも「流れ」を自分から作りに行かず、周囲の状況に合わせて対応するという基本姿勢は変えませんでした。

お陰で3期末には自己資本341となり、4期の長期借入1倍を確保することができました。
そこへ井辻ホールディングスの羽生さんがやってきて、「お金ありますねー」と一言。
やっとのことで300を超えたばかりだったので、そこまで考えていませんでしたが、友人貸ししてほしいということでした。
周りを見回すと3期末で300を超えているのは私を含めて2~3人しかおらず、私も期首で大型機械を購入することを考えると、100円を回すのでやっとの状況でしたから、その100円はなかなか貴重な財源に思えました。
そこで、その場で決めずに翌朝金利の入札を行って、一番高い金利の人にその100円を貸し出すことにさせて頂きました。
金利の入札とは、ゲームで使う入札カードを利用して、せーの!でカードを提示してもらい、一番高い人が勝つというもので、去年香川のうどん県MGで思いついたアイデアです。ちなみに同点の場合は再入札となり、再入札価格は前よりアップになります。入札カードは20~40の札ですので、友人貸しの金利を決めるには丁度良いと思ってやってみたら、その時は再々入札まで行ってとても盛り上がったので、またやってみたいと思っていました。

その後は3.5期の交流会で色々な人に借り手を募り、翌朝開始前に入札を行いました。
参加者は5名で、プライスは20、22、26、27、40でダントツの高値で羽生さんが友人借りを落札されました。感謝!

4期はB卓で最初にいきなり研究開発失敗のリスクを引いたのですが、その金利の40円があったおかげで迷わず特急して対応できました。この時は自分が一番行が進んでいたため、終盤に出た各社共通のリスクの時に、迷った末に3個仕入を見送りました。自分の中ではこの意思決定がとても良かったと思っていて、34行目に得意先倒産を引き、35行目に特別サービスを引いて結果、青5、赤3、黄1の次繰ができました。終了時点での在庫が0-6-1でしたので材料も欲しかったのですが、赤2枚を選択しました。もしも各社共通を買っていれば、得意先倒産で終わっていたのですから、この一行はとても大きかったと思います。

4期は正直、32円で売れる流れになっていたので、かなり自己資本が上がることが想定され、いい流れに乗れている感覚はありました。ただ、そういう時に人間は邪念が生まれやすいと思うのです。好事魔多しと言います。私も途中で危うい場面がありました。資金繰り表で途中、プラスとマイナスを逆に計算しており、アレ?残高がなんだか少ないぞ?と思い、見直してみたら気付くことができました。苦しかった2期3期を乗り越えてようやく利益が出せる状況になってきたところで、こういうミスが元になって意思決定を間違えるミスを過去に何度もしたことを思い出しました。そこで今一度、丁寧に美しくやろうと気持ちを引き締めた結果が各社共通を見送るという冷静な意思決定に繋がったと思います。決算の時も、この時だけは最初に資金繰り表の残高をもう一度再計算して、確実性を高めてから決算に取り掛かりました。意思決定も決算も、自分の運を一粒もこぼさないように丁寧にやるように意識していました。

運命の5期。メンバーは春田さん、河鍋さん、藤田さん、羽生さん、神前さんと実力者揃いです。自己資本も春田さんが私より少し上で、河鍋さんが私より少し下でほぼ並んでいる状況でした。藤田さん以外は青5枚の大型機械。藤田さんだけ青なしの機械2台。
席替えの時に春田さんの右側に座るか、藤田さんの右側に座るかで迷いましたが、藤田さんには人をひとりトレードして、お金も60円友人貸ししていたので、心理的に材料を回して貰えるのではないかと期待して藤田さんの右側に座ることに決めました。結果的に材料がなかなか買えずに苦労することとなりましたが、自分なりに丁寧に意思決定したことでしたので、後悔しても仕方ありません。苦しい中でもできることを冷静に選択することを自分に言い聞かせました。
在庫が0-6-1で現金116円からのスタート。一周目で海外から6個材料を買い、二周目で完成投入して、現金残高は8円。3周目でリスクカード! これが研究開発成功で5個売れて資金難を逃れました。この3ターンでひとつでもズレていれば研発成功は空振りになるところでした。
4周目で材料を6個買い、完投して6個売り、その後はもう材料が買えなかったため、仕方なく仕掛品を完成して次の巡目で教育成功。セールスマン1人のため3個だけ売って、次の巡目ではもう完成品を売るしかやることがない状態。ついに在庫はゼロになってしまいました。その後なんとか2回材料を買うことができて、前半折り返し地点22行で31個売上。ライバルの春田さんの資金繰り表を覗き見ると、売上欄に5回記入してあるのが見えたので、それほど走られてはいないことがわかりました。その後、後半は景気変動が出て材料が買いやすくなりました。

5期も序盤は非常に厳しい流れでした。とにかく材料が買えないと、何もできません。ブレイク合戦に持ち込もうにも、肝心の売り物が無いのですから。
ただ、その中で常にできるだけ完成品を持つようにしてラッキーカードに備えるようにしたお陰で、序盤の研発成功と教育成功をフイにせずに済みました。また、厳しい流れの中でも、自分が材料を買えない時に社長病気などの軽いリスクを引くことが多く、小さなリスクで行数を奪われることも少なかったのはむしろラッキーだと思いました。この期は単純に引いたリスクの数では4~5枚と平均レベルでしたが、実害のあるリスクがなく、ラッキーはすべて紙一重で生かせたので、かなり運が向いてきていたことを実感していました。
ライバルの春田さんは教育失敗を引いて苦しくなり、実際にA卓でイニシアチブを取ったのは河鍋さんでした。席順的に材料が買え、行数を使い切ったのもリスクが少なかった河鍋さんでした。羽生さんの親で河鍋さんと私が乗り、1円差私がで売ったのが残り3行の時点。やり切った感がありました。

P31.6、V15.5、M16.1
PQ1736、VQ853、MQ883、F332、G551

この中で光る数字はF332だと思います。リスクが少なかったことに加えて、4期に赤を次繰できたこと、260円を友人貸しして金利で52円稼いだこと。A卓のメンバー5人が倉庫を2台持ちしている中で倉庫1台で20円のFを浮かせたこと。
決算中の春田さんと河鍋さんの会話から、私があまりマークされていなかったことを感じました。もしも私がこれだけFが低いことをお二人に察知されていたら、5期は序盤からブレイク合戦になっていたかもしれません。それも含めて運が良かったと思います。

3期ジュニアだったことや、4期に40%で友人貸しができたことなども要因でしたが、ひとつひとつの意思決定を丁寧に行うことができた二日間でした。

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