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5期A卓での戦い方

2014.11.17

5期をA卓で迎えるという経験はなかなかありませんので、いざその時になって、うまくプレイすることができないことがよくあります。

5期A卓というのは、PQ(売上)順で卓が決まるため、4期で最も多く売り上げた6人が集まります。

そして、自己資本トップつまり優勝はこのA卓から出る可能性が高く、相撲で言えば千秋楽の幕内の戦いみたいなものです。したがって、A卓の中での競争に打ち勝って自己資本を増やすことがとても重要になります。

4期の売上が多いということは、必然的に会社も大きくて、大型機械を持っていたり、機械を2台持っていたりして、一人一人が材料をたくさん買うようになります。保有する在庫も増えるため、海外市場も含めて材料がカラッポになることが少なくありません。そうなってしまうと、どこからも材料が買えなくなり、商売が回せなくなってしまいます。材料が無ければ製造も販売もできなくなり、せっかく意思決定カードを引いてもDo nothingの繰り返し・・・ということになりかねません。

5期A卓で戦うコツのひとつは、いかにして材料を手に入れるかにあります。

もうひとつはライバルをマークすることです。自己資本でトップになる可能性があるのは誰か? その人はどういうチップで戦う人か? どの市場で何個くらい売る人か?

ライバルが自分の卓の中だけにいる場合は、その人よりも利益をたくさん出さなくてはなりません。ライバルが同じ市場(たとえば福岡)で商売する人であれば、ライバルが入札した時に安い金額で競りにいって相手のPQを落とさせることもできます。ただし、この場合、自分のPも下げることになるため、自分のPQも下がってしまいます。その結果、ノーマークだったB卓の人が優勝してしまうといったことも起こり得ます。MGは案外、人の足を引っ張ると自分の足も引っ張ることになりやすいため、全体の中で勝ちたければ横綱相撲の正攻法でやるのが結局有利な気がします。

材料に関しては、意思決定カードを引いた時に材料購入を優先するのは当然ですが、それに加えて、会社の効率を良くする必要があります。製造力(=材料購入力)、販売力、価格競争力、それぞれが効率よく回り、なおかつF(固定費)をできるだけ低く抑える必要があります。セールスマンより赤チップの方がFは少なく抑えられます。

また、席順もとても重要です。

自分の製造力が大きくて一度にたくさん材料を買える場合は、一度にたくさん入札する人の隣(右側)に座ればその人がたくさん売った材料をまとめて買える可能性が高くなります。ところがこれにも落とし穴があり、リスクカードで景気変動が出てしまうとカードをめくる順番が逆回りになるので、メリットが生かせなくなってしまいます。

自分の会社が小さい場合は、いかにハイPで売るか、いかにFを下げるかで勝負しなくてはなりませんが、ゲームで主導権を取るのはやはり大きな会社になるため、うまく流れを味方に付ける必要があります。

写真は先日の伊賀MGで2位になった時の表彰状です。この時も十分1位を狙える位置に居て、キャッシュも300円くらい持っていたのですが、その使い道を間違えてしまい優勝を逃しました。これだけあれば機械をもっと大きくできるのにそれをしないで、他の人にお金を貸してその金利でFを節約しようとしたのです。ところが後で考えて見れば、金利で儲かるのは300円の2割で60円ほど。この時のMは15円以上ありましたから、あと4個売れれば金利分は稼げるのです。実際にゲームが始まってみると、自分の隣の人は材料をたくさん買って一気に売りに出す人で、たまたまその時にリスクカードを引いてしまったりして思うように材料が買えませんでした。これがもし、機械をもっと大きくして1回にあと3個多く買えるようにしてあったなら、最低でもあと9個くらいは余計に材料が買えたはずです。そうなればMQは9*15で135円も余計にGが出るため、1位になることができたはずなのです。

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