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MGの決算で自信を持てるようになる方法

2017.06.06

MGで決算が合わない人が陥りやすいのが精神論に答えを求めてしまうことです。もしくは、それを個人の資質と勘違いしてしまうこと。

計算が正しくできない原因は、個人のがんばりが足りないのでもなく、個人のアタマが悪いせいでもありません。

やり方が悪いせいです。

ミス発見器で差額が出てしまう時のパターンはおおむね以下の4つです。
・考え間違い
・見間違い
・書き間違い
・押し間違い

考え間違いとは、理解ができていないということです。
例えば、
100+X=83
となっている時に、Xがマイナス17なのかプラス17なのかが曖昧になってしまっている人がいます。
100から83を引くのか? 83から100を引くのか?
決算の最後の方で+-を間違えるのは大体このパターンです。

見間違いはとても原始的な間違いですが、非常に多いです。
・自分の書いた文字を見間違える
0と6、3と5など、書いた時にはわかるつもりで書いているのに、後で見る時に違って見えてしまうのです。
絶対に違う数字に見えないかどうか?を常に確認しながらはっきりと分かる数字を書く癖を付けている人とそうでない人の差です。
・消しゴムのカスを鉛筆の線と見まちがえる
例えば2の下に消しゴムのカスが斜めにくっついていて3に見えてしまった、ということがあり得ます。
こういう可能性を知っている人は、消しゴムで消した後は必ずキレイにカスを払います。
もちろん、単にキレイ好きというだけの理由でもいいのです。カスを払う癖を付けているかどうかの問題です。
・同じ行や列にある数字を見落とす
マトリクス会計表の決算では、合計からその他の数字を差し引いて★の答えを引き算で出しますが、この時に端の方にある数字を見落とすことが良くあります。これは、定規を当てて確認すれば簡単に防げます。定規を当てるというひと手間を惜しんでミスしてしまうと、その何倍もの手間が掛かります。急がば回れの喩え通りです。
・ゼロにはゼロを記入する
資金繰表でタテ計を計算する時に、数字が何も無い列は何も書かずに飛ばしていってしまう人がいます。
「何もないのは分かりきってることなんだから、飛ばせばいいじゃないか」と思うかもしれません。でも、これは良くないことなのです。その列に何も数字が無いことを確認したら、合計欄にゼロを記入することによって、「確認した」ということが確認できます。ところが空白のまま飛ばしてあると、果たして確認済なのか、まだ見ていないのか分からなくなってしまいます。

書き間違いは考え間違いの一種です。資金繰り表で単価と個数を書く欄を間違えてしまったり、材料売却や商品仕入で単価を書いてしまったり、というのがあります。

押し間違いというのもあります。電卓のボタンが正しく押せていない状況です。手が震えて1が11になってしまったり、隣のボタンを間違えて押してしまったり、電卓には計算の履歴が表示されないために自分でもどう押したか分からなくなってしまうことがあります。これは電卓の表示板を見ながら自分の入力しようとした数字が押せているかどうかを都度確認しながら計算することで防ぐことができます。

決算の作業内容は、以下のステップの繰り返しです。
・決められた手順を正確に理解して
・数字を正確に見て
・電卓を正確に押して
・計算結果を正確に記入する

正確にできなかったのはどのステップなのか?
間違えた時に、その原因がどのステップにあるのかを確認し、間違えた原因を修正すれば、同じ間違いは起こらなくなります。

決算で数字が合わず、何度やり直せば正しい結果が出るのか?自信が無くなってしまった経験がMGを始めたばかりの頃、私にもありましたが、仕組みを理解することで自信を取り戻すことができますし、恐怖心も無くなります。

精神論<行動科学

精神論は「あの人は頭がいいから計算ができる」という考え方です。
「頭の悪い私は何度やり直しても計算が合わない」
「こんな研修はやりたくない」
となってしまいます。

でも、実際には計算が合う人というのは、キレイ好きだったり、数字を丁寧に書く癖がある人だったり、電卓をゆっくり確実に押すことの重要性を知っている人だったりするだけです。
頭がいいかどうかは関係ありません。いくつかのコツを知ることで決算はできるようになるのです。

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